「映画の中のこと」で片付けられない不安感、不快感が残る。
今現在のお年寄りよりも、40代、50代の心に響く。近い将来にありうるかもと考えさせられる。
「75歳以上のお年寄り」と一括りにされた先には、個々の人格、尊厳、一人一人の物語がある。
コールセンターの子(河合優実)の演技がすごく良い。
最後の電話のシーン、その後の電話はいったい誰にかけていたのだろう。
人と人との関係の構築、真剣に向き合うことでしか得られない関係性がある。
「ただ生きている」そのことに価値がある。
劇中に出てくる献血手帳、「生きた証」を示唆しているのだろう。