高野豆腐店の春

藤竜也がすごく良い。カッコよくて、チャーミングで、時にカッコ悪くて。愛すべきキャラクターを見事に演じている。

生きていく上で、自分自身が大切にすべきものは何かを考えさせられる映画。

豆腐作り、娘の春、友人、大切なものがハッキリとしている人は強いし、人生を楽しむことができる。

生きていることをそのまま楽しめる人になりたい。

美味しいものを食べる、友人と楽しくおしゃべりをする、家族との時間を大切に過ごす。

好きなシーン。ひと仕事終えた父と娘が出来立ての豆乳を一緒に飲む。

何百回、何千回と繰り返されてきたであろうこの瞬間、味わい深いシーンである。

「ありふれた日常を愛する」そんな映画である。