すごく面白かった。2021年の一番かな。寝るヒマがない。
森山未來演じる主人公の佐藤、46歳。
自分自身が生きてきた時代、年代が重なるので感情移入しやすい。
劇中の時代背景の頃、自分は何をしていたかを思い出す。
劇中歌、ガラケー、ポケベル、文通、顔も連絡先も知らない相手との待ち合わせ、公衆電話の10円玉などなど、、時代を感じる。
大学1年生の頃に、地元の恋人と文通をしていたのを思い出す。
尾崎豊のアイラブユーのシーンがすごく良い。新宿ゴールデン街のスナック。
若すぎる2人の愛。登場人物の中でスーちゃんが一番好き。「ふつうが一番良い。」
悲観するでもなく、現実を受け入れる強さ、たくましさ、の中に垣間見える儚さ。
東出くんの存在感。出てくるだけで「華」がある。いい役者だなあ。
若いころ、コンサートやお芝居を見たときに、「なぜ自分はこちら側の人間なんだろう、あっちに行きたい。」と感じていた。
自分の「普通」を受け入れていく過程が「大人になる」ことか。